代表ご挨拶

Greetings


「まちづくり」は「人づくり」
私がまちづくりに関わりだしてから首尾一貫して大切にしている言葉です。
 
 はじめまして、おかやま未来まちづくり株式会社代表取締役社長本村哲治と申します。
 実は、私は長崎県の出身です。岡山に来て20年以上が経ちましたので、もう長崎にいた時間より岡山の方が長いのですが、それでも自分の中で「よそもの」という意識があります。ただ、これは決してマイナスな意味ではなく、外から来た人間だからこそ気づくことができる岡山の良いところ、活かしきれていないところがわかるのではないかという意識です。
 
 はじめて岡山に来た時感じた「天候がよく、住みやすい、安心・安全なまち」という印象は今も変わりません。と同時に、“もったいないな~”という印象も多く受けました。
 
 どうして交通弱者のためにあるはずの路面電車が観光地(後楽園)や行政機関(市役所、県庁)、市民病院(昔は天瀬というところにありました)、大学病院の前まで行かないのだろう?
 どうして岡山駅前とバスステーションはこんなに離れているのだろう?
 どうして「岡山」って名の付く料理やお土産がないのだろう?
 こうした様々な疑問とお世話になった岡山に少しでも恩返しするためにも勉強しよう!と思い30代半ばで「岡山政経塾」の門を叩き、その後、地元の衆議院議員秘書を経て、現在、活動の拠点となっている「岡山駅前商店街」に「よすが」という地産地消のたこ焼き屋をオープンしたのが岡山駅前エリアでのまちづくりのきっかけです。
 
 すべての疑問に答えが出たわけではありませんし、正解かどうかもわからないのがまちづくりの難しさであり、楽しさでもあります。
 
 今、岡山駅前エリアは路面電車の乗り入れに伴い、再開発事業や様々な地域活動が活発に行われています。
 
 こうした中、駅前商店街に関係する有志が自らの意思で出資し、「地域にあるものを活かして無いコトを創る」という企業コンセプトの基に2018年に設立されたのが「おかやま未来まちづくり株式会社」です。
 
 わたしたちの会社は名前にある通り、未来に向けてのビジョンに基づき様々な取り組みを行っています。
 雨が降ってもイベントができる強みを活かし、「ビアフェスイベント」や「1000人の街コン」、「火曜ジャズナイト」「桃太郎市」「土曜夜市」「牡蠣まつり」「よりより市」など、これまで様々な飲食イベントなどを行ってきました。2009年当時、空き店舗が目立った岡山駅前商店街は現在空き店舗0の状態が10年以上続いています。他にも、駅前商店街組合員には成通本社(パチンコハリウッドなどを展開)があり、福武観光(映画館岡山メルパ)や、イコットニコットといった商施設が入っています。こうしたソフトコンテンツを活かしたまちづくりの一環として2015年頃からeスポーツにも取り組み始め、今では一般社団法人岡山県eスポーツ連合、貝畑学園と提携した岡山ビジネスカレッジeスポーツビジネス学科の創設、カリキュラム作成や講師派遣などにも取り組むと共に、ビックカメラやイコットニコットと連携したeスポーツイベントも継続開催しています。
 
 最終的には地域にあるソフトコンテンツを活かし、これまでに無かったコミュニティの育成を行い、そうした若い人たちが商店街の新たなお客様となり、今後展開されていく各エリアでのリノベーションや再開発にeスポーツやアーバンスポーツを取り入れた「スポーツまちづくり」と「ソフトコンテンツ産業の育成・誘致」を展開していくのが弊社のビジョンです。
 
 そのためには地元の町内会、連合町内会、企業、商店街、学校、行政、政治のみなさまのご理解とご協力が必要です。eスポーツ連合会員企業のみなさま、eスポーツビジネス学科の生徒さんや地域の高校、大学、そして社会人が学ぶ場所として新たに再設立した「岡山政経塾」のみなさまお一人お一人と将来ビジョンをアップデートしながら、「人づくり」を継続して行い、将来ビジョンに掲げる「まちづくり」の実現に向けて取り組んでまいります。
 
 まちづくりは5年、10年でできるものではなく、30年、50年、100年先を見据えた取り組みが必要です。
 おかやま未来まちづくり株式会社はこれから100年先も持続可能なまちであり続けるよう「人財の育成」と「オンリーワンのビジネスモデル」の構築に取り組んでまいります。
 弊社の取り組みに対して、末永くみなさまのご理解とご協力を頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。

おかやま未来まちづくり株式会社
代表取締役社長 本村哲治

10:00~19:00